これは『AIR』や「『AIR』劇場版」ではなくて、オフィシャルサイトにもあるとおり「AIR劇場版」です。
私は『AIR』というPCゲームソフトをビジュアルアーツから買いました。サントラはいろいろ聴いています。しかし、ゲームを動作させたことはありません。
まあ、細かいストーリーはどうでもいいでしょう。私にはその部分を書くことはできません。でも、オープニングぐらいは見たことがあるので、出てきた路線が廃線になっていない所には気がつきました。江ノ電のような連接台車な電車が走ってますね。
劇画タッチの止め絵シーン多数あり、左右分割フレームによる両者の描写ありのゲロあり…。まあ、「あしたのジョー」な演出は仕方ないでしょう。作品にマッチしているとは思いませんが。
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劇場の真ん中の席に居たので音響は悪くないはずですが、バイクの音、普通自転車の音、バスの音、電車の音、花火の音、波の音、雨の音、小川のせせらぎ、いろいろな鳴き声、人混みの中の音、キャラの立ち位置による聞こえ方の違い…ハッとするシーンが無かったような気が。
見た人に聞いてみたい。
「夏の匂い」や「海辺の町」をリアルに感じられましたか?
「あの町」に、「あの場面」にあなたが立ち会ったような感覚がありましたか?
「夏という空間」を感じる音がありましたか?
映画は五感の視覚と聴覚で伝える物です。
聴覚で伝える可能性を追求して様々な音響システムが考案されているのでしょう?
記憶に残る音が私には感じられませんでした。 「音響がとても自然で違和感を感じることが無かった」ではありません。
最後のクレジットロールには DTS STREO の文字が。最近よく見かける「dts」のロゴですけれども、「DTS STREO」ってのは、すでに前加工されたアナログ2chステレオ音声を後加工にて「左・中央・右・後(サラウンド)」に分けるシステムのようです。でも、本当にリアのサラウンドチャンネルってあったのでしょうか?
「ぶっちゃけ2チャンネルじゃない?(←予告作品の悪影響)」
見てきたのは池袋のシネマサンシャイン 6番館…音響システムはDTSとあります。おそらく劇場はデジタルのDTSで、5.1chに対応しているんでしょうけれど…。
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監督が作った絵コンテを見てみたい。
どのような演出が書き込まれているのか見てみたい。
バイク走行シーンの絵コンテを見てみたい。乗ったことのない私でも違和感あり。
バイクらしい音ってあったかな…はっきりと記憶した場面が無かったかな。
場面とまったく合っていないエンジン音とギアチェンジ。加速シーンでも無かったと思いますが上のギアにシフトしていたり。急ブレーキによるフロントサスペンションの挙動は無かったような気も。
普通のカメラは内蔵フラッシュを 5秒程度で 3回も連続して焚けないのでは? あと、巻き上げレバーをまわしているシーンがないんですけど。あ、レンズのすぐ上でフラッシュが光ってますよ。レンズの枠にフラッシュの光が遮られるはず。
…そもそも、そのカメラはフラッシュが無いレンジファインダーではないですか?
その白い窓はフラッシュじゃなくて、採光式ブライトフレーム用の採光窓です。対象を照らす物ではなくて、外光を導き入れて撮影補助のために必要なフレーム枠を光らせる物です。
…ブライトフレームってのはファインダーをのぞき込むと見えてくる「写る範囲などを示している枠」の事です。
詳しくは コニカミノルタ提供なPDFファイルの8ページ を見てください。
ちょっと前までよく見かけた手軽に使えるフィルムカメラでは良くありましたよね。真ん中に小さい丸があって、長方形の枠があって、長方形の枠の上の方には近接撮影時の撮影範囲を示すマークが付いていたりしました。
カメラを置いてタイマー撮影しているシーンがありましたね。そのときに撮影されようとしている場面をファインダーから見た映像として描写されていましたね。そのファインダーから見えたものは、大抵のマニュアルフォーカスな一眼レフカメラで使われている マット式フォーカシングスクリーン でした。そのカメラはレンジファインダーの 二重像合致式 なり、上下分割式だと思うのですが。
このあたりをつっこむ人は居るのだろうか…。
しばらくの間は Googleで AIR劇場版 レンジファインダ を探してみることにしよう。
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